AIアシスタントサービスと言えば、AmazonのAlexaやGoogleアシスタント、Siriなどが有名です。これらAI技術はすでに私たちの日常生活にかなり浸透してきていますが、これまでAIアシスタントはどちらかというと家庭向けのサービスというイメージがありました。
しかし最近ではビジネスユースも本格化してきています。この記事ではオフィスで使う複合機の中から、AIアシスタント技術を活用した革新的な複合機を紹介したいと思います。
1.革新的複合機!リコーの「RICOH Intelligent Voice Control」
紹介するのはリコーの「RICOH Intelligent Voice Control」という音声操作サービスを活用した複合機です。このサービスを使うと、AIアシスタント機能を搭載したスマートスピーカーを介して複合機の様々な機能を音声操作できるようになります。
すでにスマホや家庭用スマートスピーカーを使って音声でスケジュール管理や友人との連絡、スマート家電の操作を行っている人は少なくないでしょう。口を少し動かすだけで様々な情報が手に入ったり機器を操作できるのはかなり快適ですよね。その同じ利便性を複合機に導入できるのが、このリコーの「Intelligent Voice Control」というサービスです。
「RICOH Intelligent Voice Control」は2019年4月8日に紹介されたばかりのサービスで、現時点ではアメリカのみでのサービス展開が予定されています。
基盤記述はAmazonの「Alexa for Business」
「RICOH Intelligent Voice Control」の基盤となっている技術は「Alexa for Business」です。Alexaは冒頭で述べたようにAmazonが開発したAIアシスタントですが、Alexa for BusinessはAlexaのテクノロジーをよりビジネスシーンを対象にしたサービスです。
Alexa for Businessは以下のようなビジネスシーンで業務効率化を手助けしてくれます。
・会議をスムーズに組織する
「アレクサ、会議を始めて」と言うだけで、スケジュールを認識して映像機器をONにしたり会議室の予約を調整したりします。関係する部署に連絡を入れさせることも可能です。
・スケジュール管理
カレンダーを管理させたり、To Doリストやリマインダーの設定を行わせることができます。また営業職であれば販売データや商品の在庫状況をAlexaを利用して把握することができます。
・商品注文や連絡機能
Alexaを通して事務関係の備品を注文したり、機器にトラブルがある時などに該当部署に連絡を入れるといった作業もできます。
Alexa for Businessサイト:https://aws.amazon.com/jp/alexaforbusiness/
「RICOH Intelligent Voice Control」で何が変わる?
「RICOH Intelligent Voice Control」サービスは、リコーの次世代複合機「IM C シリーズ」でサービス提供されます。複合機を音声認識で操作できるようになると以下のようなメリットが期待できます。
・業務の生産性の向上
最新の複合機はかなりユーザー親和性が高く操作が楽になっていますが、指で操作するより声で一発でコマンドを出せる方がスムーズですよね。「アレクサ、コピーを取って」とスマートスピーカーに話しかけるだけで目的の書類が出来上がるので、社員もオフィス内を動き回る必要はありません。
・業務の簡素化
若い人の中にも「機械操作が苦手」という人は珍しくありません。最近の複合機はユーザーインターフェースがだいぶ分かりやすくなっているとはいえ、操作パネルを見てあたふたしてしまう人はまだまだ多いはずです。しかし声だけでスキャンやプリントアウトの操作を可能にすることで、機械が苦手でもシンプルにタスクを実行できるようになります。
残念ながらリコーのAIアシスタント複合機はまだ日本での提供は始まっていません。しかしリコーは今後徐々にサービス提供範囲が拡大することを公表しているので、近い将来日本の様々なオフィスでも複合機を音声操作する場面がみられるようになるでしょう。
リコーのAIアシスタント複合機がいよいよ日本で販売が始まった時に要チェックなサイトはOFFICE110。
このサイトはOA機器に特化していて、全メーカー・全機種の複合機の取り扱いがあり最新の複合機をオトクに導入できるキャンペーンなども随時行っています。
リコーのメーカーページはこちら。
2.まとめ
リコーが発表した「RICOH Intelligent Voice Control」は急速に普及が進むAIアシスタントを活用した次世代複合機です。導入することによって、複雑な複合機の機能を音声だけで簡単に使いこなせるようになると期待されてます。どこの会社も業務の効率化が大きな課題になっていますが、今後このようなAIアシスタント技術が多くのオフィスにとってソリューションとなる日も近いでしょう。